アバター変更ガイド¶
VTube Studioで使用するLive2Dアバターを変更する方法と、選定時の注意点をまとめる。
アバター変更の手順¶
1. モデルファイルの準備¶
Live2Dモデルは以下のファイルで構成される:
| ファイル | 必須 | 説明 |
|---|---|---|
*.model3.json |
○ | モデル定義ファイル(エントリポイント) |
*.moc3 |
○ | モデルデータ本体 |
*.png (テクスチャ) |
○ | テクスチャ画像 |
*.motion3.json |
- | モーションデータ |
*.exp3.json |
- | 表情データ |
*.physics3.json |
- | 物理演算設定 |
*.pose3.json |
- | ポーズ設定 |
2. VTube Studioへのインポート¶
- VTube Studioを起動
- 画面をダブルクリック → メニューを開く
- 人型アイコン(モデル選択)をクリック
- 「自分のモデルをインポート」→「フォルダを開く」
- 開いたフォルダにモデルファイル一式をコピー
- VTube Studioに戻り、モデルをクリックして読み込む
3. 自動セットアップ¶
モデル読み込み時に「自動セットアップ」を選択すると、Live2Dの標準パラメータ名に基づいてトラッキング設定が自動構成される。その後、手動で微調整を行う。
4. API経由でのモデル切替¶
VTube Studio APIを使えば、プログラムからモデルを切り替えることもできる。
# 利用可能なモデル一覧を取得
response = await vts._request(
vts._vts.vts_request.BaseRequest("AvailableModelsRequest")
)
models = response["data"]["availableModels"]
# モデルをロード
request = vts._vts.vts_request.BaseRequest(
"ModelLoadRequest",
{"modelID": "ターゲットのmodelID"}
)
await vts._request(request)
モデル選定時の注意点¶
パラメータの充実度が最重要¶
本プロジェクトではAPI経由でパラメータを直接制御してアバターを動かす。モデルが持つパラメータの数と種類がアバターの表現力に直結する。
最低限必要なパラメータ¶
| パラメータ | 用途 | 重要度 |
|---|---|---|
MouthOpen / ParamMouthOpenY |
口の開閉(リップシンク) | 必須 |
EyeOpenLeft / EyeOpenRight |
まばたき | 必須 |
FaceAngleX / FaceAngleY / FaceAngleZ |
顔の向き・傾き | 高 |
MouthSmile / ParamMouthForm |
口の形(笑顔等) | 高 |
EyeBallX / EyeBallY |
視線の方向 | 中 |
BodyAngleX / BodyAngleY / BodyAngleZ |
体の傾き | 中 |
BrowLeftY / BrowRightY |
眉の上下 | 中 |
あると表現力が上がるパラメータ¶
- 頬染め(
CheekPuff等) - 舌出し
- 衣装切替用パーツ表示/非表示
- 手・腕の動き
モーション・表情ファイルの有無¶
モーションが少ないモデルの懸念
安価なモデルや無料モデルでは、モーション(.motion3.json)や表情(.exp3.json)ファイルが付属していないことがある。この場合:
- ホットキーで表情を切り替えられない(表情データがないため)
- アイドルモーション(待機動作)がない(呼吸・揺れ等の自然な動きが出ない)
- パラメータ制御のみで動かすことになり、自然な動きを再現するためのコード量が増える
モーション・表情ファイルが豊富なモデルを選ぶと、API制御がシンプルになる。
パラメータの段階数(メッシュ分割の細かさ)¶
同じ「口の開閉」パラメータでも、モデルによって滑らかさが異なる:
- 安価なモデル: 開/閉の2段階のみ → パクパクした動き
- 高品質なモデル: 4〜6段階の中間状態 → 滑らかな口の動き
眉・目・口など感情表現に関わるパーツは中間状態が多いほど自然に見える。
物理演算の有無¶
physics3.json が付属しているモデルは、髪や衣装の揺れが自動計算される。パラメータを動かすだけで髪が自然に揺れるため、API制御の手間が大幅に減る。
ライセンス¶
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 商用利用 | Twitch配信での使用が許可されているか |
| 改変の可否 | パラメータの追加・表情の編集が許可されているか |
| クレジット表記 | 配信画面やプロフィールへの表記が必要か |
| 再配布 | モデルファイルをリポジトリに含めてよいか(通常は不可) |
モデルファイルの管理
ほとんどのモデルはライセンス上リポジトリへの同梱が不可。VTube Studioのモデルフォルダに直接配置し、.gitignore で除外すること。
モデルの入手先¶
詳細はアバター表示・アニメーション調査を参照。
| 入手先 | 特徴 | モーション充実度 |
|---|---|---|
| nizima | Live2D公式。購入前にパラメータをプレビュー可能 | 高(確認しやすい) |
| BOOTH | 品揃え豊富。無料モデルあり。品質はピンキリ | モデルによる |
| VTube Studio内蔵 | テスト用に最適。パラメータ豊富 | 中 |
| オーダーメイド | 要件を指定できる。パラメータ・モーション数を依頼可能 | 指定次第 |
nizimaの利点: 購入前にモデルのパラメータを実際に操作して動きを確認できるプレビュー機能がある。モーションや表情の充実度を事前に把握できるため、API制御前提の本プロジェクトには特に有用。
本プロジェクトでの推奨チェックリスト¶
モデル選定時に確認すべき項目:
- 口の開閉が滑らかか(2段階でなく中間状態があるか)
- まばたき・眉・視線のパラメータがあるか
- 表情ファイル(
.exp3.json)が付属しているか - モーションファイル(
.motion3.json)が付属しているか(特にアイドルモーション) - 物理演算(
physics3.json)が付属しているか - 体の傾きパラメータがあるか
- ライセンスがTwitch配信に対応しているか